クレジットカード

ライフカードは魅力が今ひとつ。メリットやデメリットからその理由を解説

ライフカードは横浜に本社をおく株式会社ライフカードが運営するクレジットカードです。

カードを作ると最大で1万6500円相当のポイントが得られるチャンスがあり目を引くカードではありますが、ライフカードをメインカードとして使う理由はあまり見当たらないというのが正直な印象です。

この記事ではライフカードのメリットやデメリットを整理し、ライフカードを作る価値があるかどうかを検証します。

ライフカードを作るならどれを選ぶ?

ライフカードは2019年3月現在、個人向けのカードが19種類あります。

ただし「AKB48 CARD」や「Barbie CARD」などのコラボカードが多いので、それらを除くと選択肢はある程度は決まってきます。

特に理由がなければ一般ライフカード(公式サイトで最初に紹介されているカード)、学生なら学生専用ライフカードになるでしょう。

一般ライフカードの基本情報をまとめると以下のとおりです。

年会費 無料
国際ブランド VISA・Master・JCB
ポイント還元率 0.5%~
付帯保険 カード会員保障制度
キャッシング ネット、電話、ATMで可能
支払方法(ショッピング) 1回払い、2回払い、分割払い(3~20回)、ボーナス一括払い、リボ払い
支払方法(キャッシング) 1回払い、リボ払い

公式サイト:ライフカード|株式会社ライフカード

ライフカードのポイントは魅力的?

ライフカードのポイントプログラムを「LIFEサンクスプレゼント」と言います。ライフカードのポイントプログラムは自称「業界最高水準」ですが、メリットがある人は限られています。

ライフカードのポイントは1000円につき1ポイントが基本で、交換するものにもよりますが1ポイントにつき5円相当になるのが基本です。

ライフカードでポイントを増やす方法

ライフカードでは以下のような方法でポイントを増やすことができるようになっています。

ステージをアップさせる

ライフカードは1000円の利用につき1ポイントが基本ですが、年間の利用金額に応じて最大2倍までポイントがアップします。

年間50万円の利用で「スペシャルステージ」(1.5倍)、年間100万円の利用で「ロイヤルステージ」(1.8倍)、年間200万円の利用で「プレミアムステージ」(2倍)となります。

仮にプレミアムステージに到達しても1000円につき2ポイントで、5円をかけて10円相当なので還元率は1%にすぎません。

一般的な所得の人が1つのカードで年間200万円以上も決済するのは困難なため、ライフカードの還元率は他社の高還元率カードと比べて魅力が薄いと言えます。

誕生月に積極的に使う

ライフカードでは、誕生月のポイントはすべて3倍になります。ただしポイント目当てで買う必要のないものを買ってしまうと本末転倒なので気をつけてください。

年間50万円以上の利用で300ポイントがもらえる

ライフカードは年間で50万円以上の利用があると300ポイントがもらえます。300ポイント×5円=1500円相当です。これくらいならライフカードをメインカードにしていればクリアできるでしょう。

L-Mallを経由して買物をする

ライフカードには「L-Mall」というショッピングモールがあります。モールと言ってもライフカード自身がショップを運営しているのではなく、Amazonや楽天を初めとした数多くの通販サイトが登録されているものです。

ここに登録されているショップを普段から利用している場合は、L-Mallを経由して買い物をするだけでポイントが最大25倍になります。

そのためポイントを貯めたいなら普段利用しているショップがないか確認し、L-Mallを経由する習慣をつけるのがおすすめです。

ライフカードのメリット

ポイント還元率は今ひとつですが、ライフカードにもメリットはあります。ここではライフカードのメリットを整理して解説します。

カードを作って所定の条件を満たすと最大16,500円相当のポイントがもらえる

これはキャンペーンなので内容はその時によって変わりますが、本ページ執筆時点においてはカードを作って所定の条件を満たすと最大で16,500円相当のポイント(3300ポイント)がもらえます。

このキャンペーンは2019年3月末までとなっていますが4月以降も続く可能性が高いです。所定の条件とは以下のとおりです。

  • カード発行・・・400ポイント
  • カードショッピングを利用・・・600ポイント
  • LIFE-Web Deskアプリ登録・・・100ポイント
  • 携帯電話の代金支払い・・・100ポイント
  • WiMAXの代金支払い・・・100ポイント
  • ウォーターサーバーの代金支払い・・・100ポイント
  • 電気料金の支払い・・・100ポイント
  • ガス料金の支払い・・・100ポイント
  • 新聞料金の支払い・・・100ポイント
  • 生命保険料の支払い・・・100ポイント
  • 損害保険料の支払い・・・100ポイント
  • Amazonショッピングの利用・・・100ポイント
  • Apple Payの利用・・・100ポイント
  • iDの利用・・・100ポイント
  • L-Mallの利用・・・100ポイント
  • リボ払いの利用・・・400ポイント
  • AUTOリボの申し込み・・・600ポイント

カードの発行は当然として、そのほかカードショッピングの利用やアプリ登録はすぐにでもできます。これだけで1100ポイント(5500円相当)はもらえます。

リボ払い関連もポイントが高いのでやっておきたいところですが、リボ払いにすると手数料を多く払うことにつながりやすいので、ポイントをもらうことを目的として利用すると本末転倒になりかねません。

以上から、普通の人が期待できるのは1500ポイント(7500円相当)くらいではないでしょうか。

年会費が無料

一般ライフカードの年会費は永年無料です。家族カードとETCカードも無料です。なお一般ライフカード以外のカードは初年度のみ無料のものもあるので注意してください。

カードの利用枠が最大200万円

ライフカードの利用枠はショッピング・キャッシングのいずれも最大で200万円です。これは他のクレジットカードに比べればかなり高めに設定されています。

もちろんどこまで利用できるかというのは個人の信用力で決まりますし、最初から高額で設定してもらえることはありません。実際に200万円まで使えるようになるかどうかは不明です。

学生でも加入しやすい

ライフカードには学生専用のカードが用意されています。そのため、他のカードに比べれば学生でも審査がとおりやすいはずです。

学生専用カードは年会費無料のうえ、海外ショッピングで利用すると5%がキャッシュバックされるなどのメリットがあります。

あとから分割払い・リボ払いに変更できる

ライフカードでは、1回払いやボーナス払いで買物をした場合でもあとから分割払いまたはリボ払いに変更できます。明細が届いてからでも変更できるので、明細を見て支払いが苦しいと感じてからでも間に合います。

盗難や紛失時の保障がある

ライフカードには「カード会員保障制度」がすべてのカードに自動付帯されるため、カードを紛失したり盗難被害に遭ったりして不正使用されても心配はいりません。重大な過失がある場合を除けば補償されます。

ライフカードのデメリット・注意点

ライフカードにはいくつか加入にあたり注意したい点があります。ここではその点について解説します。

ショッピング・プロテクションがついていないカードが多い

ショッピング・プロテクション(動産総合保険)とは、カードを利用して買った商品の破損や盗難に備える保険のことです。ライフカードはショッピング・プロテクションが付帯しているカードは少ないです。

保険の勧誘に注意

株式会社ライフカードは保険代理店でもあります。カードを作ると以下のような保険の案内が届くことがあります。

この保険はカードの会員を対象にした団体保険と呼ばれるもので、同程度の保障のある保険に個人で加入する場合と比べて保険料が少し安くなっているという特徴があります。

ただしカードを解約すると保険も同時に解約になりますし、カードの利用状況によってはライフカード社の判断で保険契約を脱退させられることがあるので、基本的には加入しないほうが良いでしょう。

「AKB48 CARD」はポイントプログラムの対象外

ライフカードの全19種類のカードのうち、なぜか「AKB48 CARD」だけはポイントプログラムの対象外となっているので注意してください。

ライフカードはどんな人におすすめ?

AKB48、HYDEなどコラボしている対象のファンの人

ライフカードにはいろいろなコラボカードがありますが、コラボの対象のファンであればカードそのもののメリット・デメリットとは無関係に作りたいということもあるでしょう。

iDを利用している人

ライフカードはiDのポストペイ型対応カードです。これまでプリペイド型やデビット型を利用していたのであれば、後払いになるポストペイ型にしてポイントをためることも検討してみましょう。

まとめ

ライフカードは他社と同じようにポイントをためる仕組みを用意していますが、よほどメインカードとしてしっかり使わないとその特典を最大限、享受することはできないようです。

また、プレミアムステージになっても還元率が1%にしかなりません。他社カードなら最初から1.5%程度になるものもあるので、還元率の良いカードを選びたいなら他のカードも検討しましょう。

ごく一部の人を除いておすすめする理由が見当たらないので、現時点では何か個特別な理由でもない限りは他のカードにしておくのが無難かもしれません。