LINE PayはLINEの提供する決済サービス。
プリペイド式なので「事前にチャージしたお金」で支払いを行います。
使ったことない人にとっては
「そもそもLINE Payって何ができるの?」
「LINE Payを使う必要があるの?」
といった疑問があるでしょう。
そこで本記事ではLINE Payの主な機能・メリット/デメリット・使えるお店・チャージ方法・お得に使う方法など解説します。
「これからLINE Payを使ってみたい」という人はぜひ参考にしてみてください。
LINE Payは「プリペイド式の決済サービス」
LINE Payは、多くの人が日常的に使っているLINEをベースにした代金の決済サービスです。
原則としてプリペイド式なので、支払いはあらかじめチャージしておいたLINE Pay残高(※)をもとにして行われます。
※利用している人の条件によって「LINE Cash」または「LINE Money」とも言います。以下「LINE Pay残高」とします。
◯◯Payというと店頭でのみ使うものというイメージがあるかもしれませんが、Amazonのようなネットショップでの支払いにも利用することができます。
なお、LINE Payはクレジット業界の国際データセキュリティ基準である「PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standards)」で、最高レベルである「レベル1」を取得しています。
7Pay(セブンペイ)はサービス開始早々に不正チャージをされたという報告がネットで相次ぎましたが、LINE Payはセキュリティ面では問題ないと言えるでしょう。
LINE Payの主な機能は3つ
LINE Payの基本的な機能は以下の3点です。順に解説します。
- 決済・支払い
- 送金
- 出金
決済・支払い
LINE Payは、以下の3つの支払いができます。
- 店頭での支払い
- ネットショップでの支払い
- 請求書支払い
店頭での支払いはセブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなどのコンビニを初め、数多くの店で利用することができます。
店頭での支払いをする場合(コード支払い)は、バーコードやQRコードを店員さんに読み取ってもらう方法と、お店から提示されたQRコードをアプリのカメラで読み取って支払う方法の2つがあります。

支払い方法はお店が決めるのでユーザーが選ぶわけではありませんが、やはりバーコードやQRコードを店員さんに読み取ってもらうほうが簡単です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

また「LINE Payカード」というものを作ればLINE Pay加盟店だけでなく、JCB加盟店でもLINE Payを利用することができます。これについては後述します。
請求書支払いは、東京電力などの電力料金や自動車税などの税金の支払いに利用できます。
これはアプリのカメラで請求書に記載されているバーコードを読み取って、LINE Pay残高で支払う方法で、他の◯◯Payアプリにはない特徴です。
送金
LINE Payには送金機能があります。送金機能とはLINE Payのユーザー同士でお金のやりとりをするもので、手数料がかからないというメリットがあります。
友だち同士でちょっとしたお金を立て替えてもらうことは珍しくありませんよね。そのお金の清算をするとき、送金機能を利用すると現金のやりとりをせずに済みます。
また、送金と同じような「割り勘」機能もあります。
なお、送金ができるのはあくまでもLINE Payユーザー同士で、かつ本人確認を済ませていることが条件になります。ただし本人確認は簡単なので問題になることはあまりないでしょう。

出金
LINE Payの「出金」とはLINE Pay残高を現金で受け取ることや、銀行預金に移すことです。
出金の方法は以下の2つで、1回あたり216円の手数料がかかる点に注意してください。そのため216円以上の残高がないと出金はできません。
- 登録している銀行口座に移す
- セブン銀行のATMを通じて現金で受け取る

LINE Payの4つのメリット
LINE Payのメリットは主に以下の4点です。これから使い始めるなら、まずはメリットをよく理解しておきましょう。
- LINE Payボーナスの還元あり
- スマホのみで決済ができる
- 無料で送金できる
- キャッシュカードなしで出金できる
1:LINE Payボーナスの還元あり
LINE Payを利用すると「LINE Payボーナス」がたまります。
LINE Payではマイカラープログラムのランク(バッジ)によって、利用金額に対するボーナスの付与率が変わります。

LINE Payボーナスは買い物をしたときの代金支払いに利用できるほか、LINEの友だちに送ることができます。
なお、買い物をするときはLINE PayボーナスがLINE Pay残高よりも優先して使用されます。
※2019年7月まではLINE Payの利用によって「LINEポイント」がたまっていましたが、8月から「LINE Payボーナス」がたまる形に変わりました。

2:スマホのみで決済ができる
LINE Payを利用すれば、実店舗の買い物をスマホのみで済ませることができます(もちろんLINE Payでの支払い可能なお店のみ利用するという条件です)。
AndroidユーザーならLINE Payカードを発行してGoogle Payに登録すれば、スマホのみで支払いが可能なお店の数は大きく増えます(Apple Payには登録できません)。
Google Payを通じてLINE Payカードを利用する場合はQUICPayで処理されるので、店員さんには「QUICPayで」と告げましょう。
3:無料で送金できる
LINE Payを利用すれば、友だちに手数料無料でお金(LINE Pay残高)を送ることができます。
友だちにしか送ることができませんが、ちょっと手持ちがなくて立て替えてもらったというようなときなど、現金のやりとりをせずにお金を返せるので便利です。
4:キャッシュカードなしで出金できる
LINE Payを通すことで、キャッシュカードなしで現金を手にすることができます。
具体的には登録している銀行口座からLINE Pay残高にチャージし、それをセブン銀行のATMで引き出すのです。こうすればキャッシュカードがなくても現金を下ろすことができるというわけです。
ただし、1回あたりの手数料が時間帯にかかわらず216円かかるのでやや割高です。
普段は使わないかもしれませんが、裏技的に覚えておくと利用する機会があるかもしれません。
LINE Payのデメリット
以上でLINE Payのメリットを解説してきましたが、デメリットについても理解しておきましょう。
LINEアプリが必須
LINE Payは、LINEアプリから利用する方法とLINE Pay専用のアプリから利用する方法があります。
ただしLINE Payアプリではすべての手続ができません。そのためSNSとしてのLINEに興味がなくても、LINE Payを利用するならLINEアプリも必要になります。
基本的にクレジットカード決済ができない
LINE Payを利用する場合は原則としてLINE Pay残高にチャージをする必要がありますが、クレジットカードからのチャージはできません。
LINE Payにはクレジットカードを登録することができるのですが、クレジットカードで決済(清算)ができるのはLINE STOREなどオンラインで利用できる一部のサービスのみです。
なお、2019年6月6日にVISAとLINE Payは包括パートナーシップを結んでいます。そのため将来的にはVISAのカードを決済手段として利用できるようになる可能性があります。

LINE Payが使えるお店
LINE Payが店頭で使えるお店(LINE Pay加盟店)の例を挙げると以下のとおりです。
ジャンル | 具体例 |
---|---|
レストラン・カフェ | 長崎ちゃんぽんリンガーハット、あきんどスシロー、松屋、スターバックス、上島珈琲店など |
居酒屋 | 白木屋、千年の宴、金の蔵、月の雫など |
コンビニ | セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、セイコーマートなど |
生活 | ハードオフ、薬王堂、スギ薬局グループ、イケアストア、オーケー、ヤマダ電機など |
その他 | カラオケの鉄人、日本旅行、ミュゼプラチナムなど |
まだそれほど数は多くありませんが、すでに説明したとおりLINE Payカードを発行することでJCB加盟店ならどこでも使えます。

LINE Payをチャージするなら「銀行口座」がオススメ
LINE Pay残高にチャージする方法は、以下の6とおりがあります。
- 銀行口座からのチャージ
- セブン銀行ATMからのチャージ
- QRコード・バーコードチャージ
- LINE Payカード レジチャージ
- Famiポートチャージ
- オートチャージ
銀行口座からのチャージとオートチャージを除けばいずれも手間がかかるので、これらのどちらかを利用するのがおすすめです。
銀行口座を登録すれば本人確認も終わり、機能制限もなくなるので一石二鳥でしょう。
なおオートチャージは、たとえば「3000円を下回ったら5000円チャージ」などのように設定できます。これは便利なので、利用を検討してみてください。
LINE Payカードもあわせて使うと便利

LINE Payカードはクレジットカードではなくプリペイドカードです。しかもLINE Pay残高と連動しているので、LINE Payと別のものではありません。
LINE Payカードを発行しなくてもLINE Payを利用することはできるのですが、これを作ることでJCBの加盟店(オンライン・実店舗の両方)での支払いに利用できるようになるメリットがあります。
LINE Payカードはまずバーチャルカードとして発行し、必要ならプラスチックのカードを発行してもらうことができます。
ネットでの決済ならバーチャルカードのみで可能ですが、プラスチックカードを作ることで店頭での支払いに利用できます。いずれも発行時の手数料や年会費はかかりません。
なお、あくまでもプリペイドカードなので、事前にチャージした金額の範囲内でしか利用できません。その点に注意してください。

LINE Payを使うなら「期間限定キャンペーン」を有効活用しよう!
LINEは不定期でキャンペーンを行なっています。
たとえば2019年6月23日~30日の間は、対象となるコンビニでLINE Payを利用して支払いをすると最大で20%のポイントが還元される「Payトク」というキャンペーンが行われていました。

◯◯Payは競争が激しいため、通常では考えられない高還元率での利用ができることが多いです。こうした機会にどんどん利用してみましょう。
まとめ
LINEは利用者が多いため、数ある◯◯Payの中でも競争に勝ち抜いてメジャーな手段になる可能性を十分にもっています。
ただLINE Payの設定をするのにLINEアプリを利用しなければならなかったり、LINE PayとLINE Payカードの違いがわかりにくかったりするなどデメリットもあるのが現状です。
現時点では少々ガマンして使う必要があるかもしれませんが、当サイトの情報を参考にしながらぜひ使いこなしてください!