メルペイでは「メルペイ電子マネーカード」を発行することで、電子マネー「iD」での決済ができます。
ただ「メルペイ電子マネーカードの発行」と聞いても
「設定が難しそう」
「どうやって使えばいいのか分からない」
と思う人もいるでしょう。
そこで本記事では「メルペイ電子マネーカードの発行・使い方・注意点」について説明します。
メルペイでは電子マネー「iD」が利用できる
メルペイの利用を開始すると、同時に電子マネー「iD」も利用できるようになります。
これは意外と便利なので、iDに興味があるならぜひ試してみてください。
iDの電子マネーカードが自動的に発行される
メルペイを実店舗で利用する場合、メルペイのコード決済に対応している店舗と電子マネー「iD」での支払いができる店舗で利用することができます。
メルペイのコード決済ができる店舗は全国で約45万カ所ですが、iDが使えるのは約90万カ所もあります(2019年3月末現在)。かなり多くの店舗で利用することができて実用性が高いです。
メルペイを利用する準備を整えると自動的にメルペイ電子マネーカードが発行され、iPhoneの場合はWallet(Apple Pay)に入ります。

メルペイのアプリ内にも書かれていますが、iDでの支払いに対応している店舗でメルペイを使うときは、店員さんに「iDで払います」と伝えるだけでOK。
お店によっては「メルペイで払います」と言うと迷う人もいます(筆者の実体験)。面倒を避けたいなら初めから「iDで払います」と告げるのがおすすめです。
銀行口座からのチャージで利用可能
メルカリで物を売ったことのない人がメルペイの利用を始める場合は売上金やポイントがありませんので、原則としてメルペイ残高にチャージをすることが必要です。

チャージは登録した銀行口座からのみ可能で、クレジットカードからはできないの注意してください。
キャンペーンが行われているときは、メルペイを利用することでポイントがたまることがあります。たとえば以下のように還元率の高いキャンペーンもあります。

ポイントがある場合は自動的にポイントから消費されるので、ポイントを使うかどうかいちいち設定をする必要はありません。
なおチャージせずに利用する「メルペイあと払い」という方法もあります。
ただし、1月ごとに必要となる支払いで300円の手数料がかかるので、あまりおすすめはしません。詳しくは以下の記事をご覧ください。

電子マネー「iD」が使えるお店一覧
電子マネー「iD」は、とても幅広い業種で利用することができます。チェーン店を中心に例を挙げると以下のとおりです。
業種 | 具体例 |
---|---|
コンビニ | セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、セイコーマートなど |
スーパー・百貨店 | イオン、イトーヨーカドー、メガマート、ウェルマートなど |
レストラン | かっぱ寿司、牛角、ガスト、すし三崎丸、華屋与兵衛など |
ファーストフード | マクドナルド、モスバーガー、すき家、CoCo壱番屋など |
カフェ | タリーズコーヒー、コメダ珈琲、カフェ&バープロントなど |
居酒屋 | 魚民、甘太郎、和民、庄や、大庄水産など |
ドラッグストア | マツモトキヨシ、ウェルシア、ココカラファイン、ツルハドラッグなど |
生活用品 | ドン・キホーテ、ザ・ダイソー、ホームセンターグッディなど |
家電量販店 | ビックカメラ、ヨドバシカメラ、エディオンなど |
音楽・本 | 紀伊國屋書店、TSUTAYA、ブックオフグループなど |
その他 | AOKI、サマーランド、エネオス、成田空港・羽田空港の店舗、歌広場、快活Club、京王プレッソインなど |
コンビニやレストランなどの飲食店は珍しくありませんが、意外なところではスポーツクラブの会費やホテル、東京ドームや遊園地、レンタカー代金などの支払いもできます。
詳細は以下のサイトに掲載されていますが、ここに掲載されていない店舗でも使えることがあります。そのため、利用したい店舗で実際に確認することが必要です。
公式サイト:使えるお店をさがす|iD
メルペイ電子マネーカードの設定は簡単
メルペイ電子マネーカードの発行はとても簡単です。メルペイを利用する準備を整えることで自動的に発行されます。
メルペイは専用のアプリはありません。メルカリアプリ内の機能の1つなので、メルカリを使ったことがない方はまずメルカリアプリをダウンロードしてください。
アプリの中に以下の表示があるので、ここをタップして順に作業を進めてください。SMS認証も必要になりますが、指示の通りに行えば迷うところは特にないでしょう。

iPhoneの場合、Apple Payへの追加が終われば初期設定は完了です。チャージの方法などについては以下の記事をご覧ください。

メルペイ電子マネーカードの注意点
メルペイの利用を開始するにあたっては、以下の2点について知っておきましょう。
メルペイの利用上限額について
メルペイの利用にあたり支払い用銀行口座を登録している場合、利用の上限は1回あたり・1日あたりで100万円が上限となります。月間では300万円です。
メルカリで物を売ったお金(売上金)をポイントに替えて利用する場合やメルペイあと払いで利用する場合は、支払い用銀行口座を登録していなくても利用できます。
銀行口座を登録してない場合は1回あたり・1日あたり・1カ月あたりの上限がいずれも5万円までとされています。
ただし5万円というのはあくまで最高額です。
実際はメルカリの利用歴などによって5万円未満の上限が設定されることが多いです。メルカリの利用歴がまったくない筆者の場合は1万5000円でした。

メルカリの利用実績がまったくないと1000円になるという話もネット上では見られますが、支払い用銀行口座を登録していることや、チャージをしてから払う形での利用実績があるだけでも上限が上がるのではないかと考えられます。
メルペイで買ったものを返品する場合の返金処理について
メルペイでの支払いで買ったものを返品して代金の返金を受ける場合、メルペイ残高で支払った分はメルペイ残高として、ポイントで支払った分はポイントとして返金されます。
ただし、まれにメルペイ残高で支払ったものがポイントとして返金されることがあるようです。
不明な点がある場合はアプリ内のマイページから問い合わせができるので、必要なら問い合わせをしましょう。
モバイルSuicaへのチャージが可能
モバイルSuicaを利用している場合、メルペイ電子マネーからSuicaにチャージをすることができます。
モバイルSuicaのトップ画面から「入金(チャージ)」を選ぶとメルペイ電子マネーが候補として表示されるので、メルペイ電子マネーからチャージしたい場合はこちらから行いましょう。

メルペイ電子マネーとApple Payの関係について
メルペイ電子マネーはApple PayのWalletに入るので、Apple Payが使えるお店ならどこでも使えると思うかもしれません。
Apple Payが使えるお店についてはAppleの公式サイトに以下のような説明があります。しかし、この説明はやや不十分です。

Apple Payに登録されているクレカ等はiD、QUICPay、Suicaのいずれかで処理されます。どちらで処理されるのかということは登録するカードの種類によって決まっており、たとえば以下の楽天カードの場合はQUICPayということです。

メルペイ電子マネーにはiDのマークが入っているので、iDで処理されるということです。

そのため、Apple Payに登録されているものを利用するときは、利用したいカードがiDとQUICPayのどちらなのか確認してください。
そして、iDのものを使うなら「iDで」、QUICPayのものを使うなら「QUICPayで」、Suicaで払うなら「Suicaで」と伝えることが必要です。
店員さんに「Apple Payで払います」と言っても通じないことが多いので気をつけましょう。
もちろん、店員さんがApple Payに詳しければ適切なフォローをしてもらえるでしょうが、面倒を避けるならあらかじめiD、QUICPay、Suicaのどれを使うのかで伝えましょう。これなら迷う店員さんはいません。
なおローソンは例外です。
Apple PayにPontaカードを登録している場合はレジで「Apple Payで払います」と伝えると、ポイントの処理と支払いの処理が同時に行われます。詳しくは公式サイトでご確認ください。
公式サイト:iPhoneでタッチすればポイントと支払いが同時に完了!|ローソン
まとめ
iPhoneユーザーがiDをスマホのみで使いたい場合、メルカリのアプリをインストールしてメルペイの利用準備を整えれば、iD機能のついたクレジットカードやデビットカードをApple Payに登録しなくても利用できます。
iDに興味があってもこれらの準備が面倒で二の足を踏んでいた人にとってはとても便利なので、ぜひ使ってみてください。
ただしメルペイを通じて決済してもポイントがたまらないので、ポイントをためたいなら他のコード決済サービスなどを検討するのが良いかもしれません。