メルカリの提供している支払いサービス「メルペイ」では
- メルペイ残高
- ポイント
- 売上金
という、ちょっと分かりづらい単語が出てきます。
「メルペイ残高とポイントってどう違うの?」
「なにで支払うのが一番お得なの?」
といった疑問を持つ人もいるでしょう。
そこで本記事ではメルペイ残高・ポイント・売上金の違いや注意すべき点について説明します。
メルペイ残高・ポイント・売上金は異なるもの
話をわかりやすくするため、メルペイを利用する人を以下の3つにわけます。
- ユーザーA・・・メルカリで物を売ることがある人
- ユーザーB・・・メルカリで買い物だけをする人
- ユーザーC・・・メルカリを全く利用せず、メルペイのみを利用する人
筆者はキャンペーンがきっかけでメルペイを利用し始めたので、メルカリで売買をした経験が全くありません。そのためユーザーCにあたります。
ユーザーCにとっては、メルペイの利用にあたって見かける「メルペイ残高」「ポイント」「売上金」の違いがわかりづらいのではないでしょうか。
そこで、これらの違いについて表にまとめてみました。
項目 | 売上金 | ポイント | メルペイ残高 |
---|---|---|---|
特徴 | メルカリ内で発生した売上の金額 | メルカリの提供しているポイント | 売上金+銀行口座からのチャージ金額 |
使い道 | メルカリ内で使用できる ポイント購入に使える |
メルカリ内・メルペイで1pt=1円として使用できる | メルカリ内・メルペイの支払いで利用できる |
獲得方法 | メルカリ内で商品を売る | 売上金で購入 キャンペーンでのポイント還元 メルカリからプレゼント |
銀行口座からチャージ |
以下でこれらの違いについて理解できるよう、詳しく解説します。
なおユーザーBの人はユーザーCとほぼ同じなので、以下の説明はユーザーCのつもりで読んでください。
「売上金」は「メルカリ内で発生した売上額」
メルカリで物を売って得た代金を「売上金」といいます。そのためユーザーBやユーザーCにとっては、メルカリで物を売ることがない限りは無関係です。
売上金は自分の銀行口座に振り込んでもらうことができますが、ポイントを購入することでメルペイでの支払いにあてることができます。
「メルペイ残高」は自らチャージした金額+売上金

「メルペイ残高」とは、一般的なコード決済アプリにおけるチャージ残高のことです。
ユーザーCがメルペイを利用して実店舗で物を買う場合、原則としてメルペイ残高にチャージをすることが必要になります。
ただし、ユーザーAはあとで説明する「支払い用口座」の登録をすると「売上金」という言葉がなくなりメルペイ残高となるので、ユーザーAにとって「メルペイ残高」とは(口座登録前の)売上金とチャージした金額の合計となります。
※メルペイはチャージをしないで買うこともできます。これを「メルペイあと払い」といいます。メルペイあと払いについては以下の記事をご覧ください。

ポイントは買い物・支払いで使える
メルペイのポイントは「1ポイント=1円相当」で、メルカリ内の買い物や実店舗での支払いに使うことができます。
メルペイの利用にあたって、ポイントを得る機会は以下の2種類があります。
- 売上金で購入したポイント
- キャンペーンで得られるポイント
メルカリで物を売って得た売上金はあとで説明する支払い用口座の登録をしない場合、銀行口座に振り込んでもらうかポイントを購入することが必要になります。
ポイントに替えることでメルカリで買い物に使ったり、実店舗での支払いにあてたりすることができるわけです。
また、他の一般的なサービスと同じような意味(ボーナス的な)でのポイントもあります。
メルペイユーザーを増やすためのキャンペーンや、メルカリに「友達招待」することなどで得られるものです。
支払い用口座の登録をするとメルペイがもっと便利に!
メルペイの利用にあたっては、A・B・Cどのユーザーであっても残高のチャージに使う「支払い用銀行口座」の登録をするのがおすすめです。ここでは支払い用口座の登録について解説します。
メルペイは口座登録して使った方がお得
メルペイは支払い用口座を登録していない状態でも利用できますが、登録するとより便利に使うことができます。
ユーザーCがメルペイを利用する場合は支払い用口座を登録し、その口座からメルペイ残高にチャージするのがおすすめです。
なぜなら、メルペイあと払いは代金の清算時に300円の手数料がかかるからです。
口座の登録はもちろん無料でできるので、メルペイの利用を開始する時点で登録してしまいましょう。
ユーザーAが支払い用口座の登録をすると、売上金という言葉がなくなって自動的にメルペイ残高となります。なお支払い用口座は売上金の振込をしてもらう口座とは別のものです。
支払い用口座を登録すれば180日の振込申請期限やポイントの有効期限を気にする必要がなくなりますし、メルペイで買い物をするときにいちいちポイントに交換して支払う手間がなくなります。
どうしてもメルペイで利用したくなければメルペイ残高を銀行口座に振り込んでもらうこともできるので、特にデメリットはないと言えるでしょう。
メルペイに対応している銀行一覧
メルペイの支払い用銀行口座として登録ができるのは、2019年6月末現在で66行です。一覧にすると以下のとおりです。
種類 | 銀行名 |
---|---|
メガバンク | みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行 |
ネット・外国銀行 | イオン銀行、SBJ銀行、じぶん銀行 |
北海道 | 北洋銀行、北海道銀行 |
東北地方 | 青森銀行、秋田銀行、岩手銀行、北日本銀行、七十七銀行、荘内銀行、仙台銀行、大東銀行、福島銀行、北都銀行、みちのく銀行 |
関東地方 | 足利銀行、群馬銀行、京葉銀行、埼玉りそな銀行、常陽銀行、千葉興業銀行、筑波銀行、東和銀行、栃木銀行、武蔵野銀行 |
中部地方 | 愛知銀行、大垣共立銀行、静岡銀行、大光銀行、三重銀行、福井銀行、山梨中央銀行 |
近畿地方 | 池田泉州銀行、紀陽銀行、京都銀行、滋賀銀行 |
中国地方 | 鳥取銀行、トマト銀行、もみじ銀行、山口銀行 |
四国地方 | 阿波銀行、伊予銀行、愛媛銀行、香川銀行、高知銀行、四国銀行、徳島銀行、百十四銀行 |
九州地方 | 北九州銀行、熊本銀行、親和銀行、筑邦銀行、西日本シティ銀行、福岡銀行 |
支払い用銀行口座の登録は、メルペイトップの下にある「メルペイ設定」から「銀行口座」→「新規口座の登録」という手順で進み、以下の画面から行ってください。特に迷うところはないでしょう。

メルペイは支払い方法によって「ポイントの消費」が異なるので注意!
メルペイで支払いをする場合、「メルペイ残高」で払うのか「メルペイあと払い」で払うのかでポイントの処理のされ方が違ってきます。
チャージした残高で支払うときは優先的にポイントから支払いにあてられます。そのためポイントをためておき、ある程度たまってから使いたいタイプの人にとってはこの点がデメリットと言えるかもしれません。
メルペイあと払いで支払う場合、ポイントは消費されません。そのためポイントを使いたい場合は、その時だけでもメルペイ残高での支払いに変えることが必要になります。
なお、ポイントには有効期限があるので注意しましょう。売上金で購入した場合のポイントは購入した日から365日間です。
招待くじなどキャンペーンでもらったポイントは獲得した日から180日間です。ただし、キャンペーンによって異なる場合があるので注意してください。

メルペイはメルカリユーザー以外のメリットはほぼない
メルペイは、普段からメルカリで物を売っている人にとってはとてもメリットのあるサービスと言えるでしょう。
すでに説明しているとおり、支払い用口座の登録をすることによって売上金が自動的にメルペイ残高となり、メルカリでの買い物や実店舗での買い物に使えるようになるからです。
メルペイはiDの使える約90万店で支払いができます。iDの使えない店(コード決済のみの店)を合わせると約135万店(2019年3月末現在)です。売上金を銀行口座に振り込んでもらうよりメルペイで使うほうが、手間がかからないので便利ではないでしょうか。
ただ、メルペイを「決済サービス」だけで使う人にとってはそれほど大きなメリットはないかもしれません。
PayPayや楽天ペイなど他のコード決済アプリの場合、そのアプリを通じて支払うことでポイントが貯まることが多いです。楽天ペイの場合は200円につき1ポイントです。
また、決済手段にクレジットカードを利用できる場合はカードによる決済分にもポイントがつきます。
楽天ペイの決済を楽天カード(100円につき1ポイント)にすれば、それだけで支払った金額について最大1.5%のポイントが還元されます。以下のケースでは6ポイントが還元されています。

メルペイを「決済サービス」として使う人にとってのメルペイのメリットは、キャッシュレスでの支払いができる店が多いという点のみと言っても過言ではないかもしれません。

まとめ
メルカリを利用することのない筆者にとって、メルペイを利用する理由はキャンペーンでもらえるポイントくらいしかありません。そのため、キャンペーンがなければおそらく利用しないでしょう。
しかし、使っていれば自然とメルカリにも関心を持ちますので、運営側にとってはそれだけでも宣伝効果があると言えるのかもしれません。
コード決済は今後、店頭での主要な支払い手段になる可能性があります。メルペイはよく使うコード決済アプリの1つになり得るので、メルカリに興味がなくても一度、使ってみて他のアプリとの違いを体感してみましょう。