クレジットカード

モバイルSuicaのおすすめクレカはやはりビューカード。その理由をわかりやすく解説

モバイルSuicaに設定するクレジットカードでおすすめなのは、やはりJR東日本が発行するビューカードです。なぜならポイント還元率が高くオートチャージができるからです。

ただビューカードにもいろいろと種類があるので、これから新しく作るならどれがいいか迷いますよね。

ビューカードの公式サイトには詳しい説明がありますが、公式サイトはそれぞれを平等に紹介せざるを得ないのでどれが良いのかということは自分で判断しないといけません。

そこでこれからモバイルSuicaに設定するクレカとしてビューカードを作るならどれがおすすめなのか、わかりやすく解説します。

ビューカードからSuicaにチャージするとポイントが3倍!

ビューカードはショッピングで使うと「JRE POINT」というポイントを1000円(税込)につき5ポイントもらえます(例外あり。後述します)。

しかもSuicaへのチャージならポイントが3倍になるので15ポイントになります。

JRE POINTは1ポイント=1円相当なので1000円につき15円、つまり還元率は1.5%となります。これはクレカの中でもトップクラスの還元率です。

なおJR東日本以外のエリアでもSuicaは使えます(オートチャージはできません)。そのためJR東日本以外のエリアにお住まいの方でもモバイルSuicaを作るのは「あり」なのです。

Suicaでできないのは「エリアをまたいでの利用」です。Suicaエリアをまたいで乗車する場合は、切符を購入しなければいけません。覚えておきましょう。

公式サイト:ビューカード|株式会社ビューカード

オートチャージができるのはビューカードのみ

モバイルSuicaは基本的にどのクレジットカードでも登録することができます。

そのためお気に入りのクレカがあるならそれを登録すれば良いのですが、あえてモバイルSuicaにおすすめのクレカを挙げるならやはりJR東日本が発行しているビューカードです。

なぜならモバイルSuicaでオートチャージを設定できるのはビューカードのみだからです。

オートチャージされるのは改札のみなので街での支払いではできませんが、それでも普段電車に乗る人なら常に自動的にチャージされるのでとても便利ですよね。

あまり電車に乗らない生活をしている場合はオートチャージのメリットは得られませんが、モバイルSuicaはスマホから簡単にチャージができるのでスムーズに使えます。

以下の画面でモバイルSuicaに登録したクレカ、あるいはApple Payに登録したクレカ(VISAカード以外)でチャージができます。

ビューカードの比較表

ビューカードにはたくさんの種類があります。ここでは主要なカードの大まかな違いと特徴について解説します。

年会費
(税抜)
定期券機能 ポイント 保険 キャッシング
Suicaチャージ等 ショッピング
ビュー・スイカカード 477円 0.015 0.005 旅行傷害保険 なし
ビックカメラSuicaカード 477円 × 0.015 0.01 旅行傷害保険 なし
JRE CARD 477円 0.015 0.005 旅行傷害保険 なし
ルミネカード 953円 0.015 0.005 旅行傷害保険 なし
大人の休日倶楽部ミドルカード 2384円 × 0.015 0.005 旅行傷害保険 なし
イオンSuicaカード 無料 0.0025 0.01 カード盗難補償 あり
JALカードSuica 2000円 × 0.015 0.5%~1.0% 旅行傷害保険/紛失時のチャージ残額補償 なし
ANA VISA Suicaカード 2000円 × 0.5~1.0% 旅行傷害保険/ショッピング補償 あり

※年会費がかかるカードはすべて、初年度は無料です。
※旅行傷害保険はカードによって詳細が異なるので、保険が必要な方はその内容をよく確認してください。

年会費が無料なのはイオンSuicaカードのみです。ただし年会費が有料でもメリットがあれば支払う価値はあるので、自分にとって必要なメリットがあるかどうかを考えましょう。

WEB明細を利用すれば毎月50ポイントがもらえるので、1年間で600ポイントになり実質的に無料となるカードもあります。ただし請求額がある月のみがポイント付与の対象なので、全く使っていないときは50ポイントがもらえない点に注意してください。

定期券としてモバイルSuicaを利用し、かつ定期券機能のない他のカードも作りたいという場合はSuicaを2枚作るという方法があります。ただし使い分ける手間がかかるので、やはり1枚にするのが現実的でしょう。

以下、それぞれの特徴について解説します。

ビュー・スイカカード

最もベーシックなビューカードが「ビュー・スイカカード」です。特に他のカードにする理由がなければこれを選んでおけば良いです。

ただしSuicaへのチャージ等は1.5%の還元率ですが、ショッピングでは0.5%という低い還元率です。

次に説明するビックカメラSuicaカードならショッピングでは1.0%になるので、何枚もカードを持ちたくないという場合はビックカメラを利用する機会がなくてもこちらを選ぶというのも1つの選択肢になります。

ビュー・スイカカードについては以下の記事をご覧ください。

関連記事:ビュー・スイカカードはおすすめ出来る?メリットとデメリットまとめ

ビックカメラSuicaカード

ビックカメラSuicaカードはビックカメラ、コジマ、ソフマップで使用すると最大で11.5%のポイントが還元されます。

ただし11.5%というのはSuicaにチャージして買物をしたときだけで、そのうち1.5%はSuicaチャージ分のポイントです。また、残りの10%は普通に現金で購入した場合でも同じようにつくのでビックカメラSuicaカードだけのメリットではありません。

ただしビックカメラSuicaカードは2年目以降の年会費として477円かかりますが、前年に1回の利用があれば無料になります。条件がゆるいです。

またショッピング(公共料金の支払いや通販サイトでの支払い、店頭でのクレカ決済など)のポイント還元率は1.0%なので、他のビューカードよりも高めに設定されています。詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:最大11.5%のポイント・ビックカメラSuicaカードはおすすめできる? メリットとデメリットを検証

JRE CARD

JRE CARDは「JRE CARD」優待店で利用すると3.5%のポイントがつくのが最大のメリットです。

紛らわしいのが「JRE POINT」加盟店です。こちらは1.5%なのでSuicaにチャージして買物をすればポイントは変わりません。

また、ネット通販サイトである「JRE MALL」で買物をする場合はビューカードならいずれも3.5%なのでJRE CARDでなくても同じです。

JRE優待店でよく買い物をするならメリットがありますが、JRE優待店は数が少ないのでトータルで考えると他のカードにしたほうが良いという場合も多いはずです。

ルミネカード

ルミネカードはルミネ・NEWoManの店頭、ネット通販サイト「アイルミネ」で買物をするといつでも5%OFFになるのがメリットです。

年会費はやや高めですが、これらでの買物が多ければ検討する価値はあるでしょう。

また「LUMINE STYLE」というサイトが利用できるようになります。これは「クラブオフ」というサービスのルミネ版です。

「LUMINE STYLE」を利用するとショッピングや旅行などの代金が割引価格で利用できるので、年会費以上のメリットが得られることも珍しくありません。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:ルミネをよく使うなら「ルミネカード」は有力! そのメリットについて解説

イオンSuicaカード

イオンSuicaカードは株式会社ビューカードが発行しているクレカではなく、イオンクレジットサービスが発行する提携カードです。

イオンSuicaカードは原則として100円ごとに1ポイント(JRE POINTではなく「ときめきポイント」です)なので還元率は0.5%ですが、イオングループでの買物ならポイントが2倍になるので1.0%になります。

ただしJR東日本関連の利用分はすべて400円につき1ポイントで、他のカードよりもかなり還元率が悪くなります。

イオンSuicaカードを使うメリットがあるのはイオンをはじめとしたイオングループの対象店舗がある場合です。ポイント還元率が1.0%になったり、毎月20・30日のお客様感謝デーは5%OFFになるからです。

また、最大で57回までの分割払いが利用できることやキャッシング機能がついているというメリットもあります。イオンをよく利用するなら検討すべきクレカでしょう。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:イオンカードはおすすめ出来る?メリットとデメリットまとめ

JALカードSuica

JALカードには2つのポイント(マイルとJRE POINT)があり、使い道によっていずれかが貯まります。

JALでのフライトでマイルがたまるのはもちろんですが、ショッピングでたまるのもマイルです。JRE POINTがたまるのはJR東日本のサービスを利用したときです。

ショッピングでたまるマイルについては年会費3240円を支払って「ショッピングマイル・プレミアム」に入会すれば還元率が1%になります。

たまったJRE POINTはマイルに交換できますし、マイルはSuicaチャージにあてられるので相互利用することができるのがJALカードSuicaのメリットの1つです。

ただ年会費は2000円と高いので頻繁にJALを利用する人でないとメリットはないかもしれません。詳しくは公式サイトでご確認ください。

ANA VISA Suicaカード

ANA VISA Suicaカードの利用でたまるポイントはJALカードSuicaと同じように2つあります。マイルと「ワールドプレゼントのポイント」です。

たまったマイルやワールドプレゼントのポイントは、いずれもSuicaチャージにあてることができます。

マイルの場合は1万マイル=1万円相当、ワールドプレゼントのポイントは1000円につき1ポイントで5円相当のSuicaに交換できます。還元率が違うので注意してください。

年会費については2000円なので高めですが、WEB明細の利用と「マイ・ペイすリボ」(リボ払い)の登録で751円まで下げることが可能です。

ただANA VISA Suicaカードは旅行傷害保険が他のビューカードより補償が薄く、ポイントの仕組みもかなり複雑です。ポイントの仕組みが複雑だといろいろな形でポイントをもらっても使いにくいということが起こりがちです。

そのためJALカードSuicaと同様、飛行機に乗る機会が少ない人があえて選ぶ理由はないかもしれません。どんなメリットがあるのかを見極めてから入会しましょう。

大人の休日倶楽部ミドルカード

大人の休日倶楽部ミドルカードは満50歳以上の人(男性は64歳まで、女性は59歳まで)が申し込めるカードです。

一般ビュー・スイカカードの機能に加え、JR東日本とJR北海道の切符(片道・往復・連続で201キロ以上)で利用すると料金が常に5%OFFとなります。

また、びゅう国内旅行商品なら同行者も含めて5%OFFとなります。そのためこうした利用が多ければ十分にオトクなカードになるでしょう。

おわりに

一口にビューカードと言ってもさまざまな種類のカードが発行されています。

選ぶポイントはカードの比較表に掲げた年会費やポイント還元率、定期券として利用可能かどうかといった点を挙げる人が多いでしょう。

ただ個人個人で重視する条件は違うはずなので、このページで解説したことを参考にして最もオトクに使えそうなカードを見つけてください!