クレジットカード

レックスカードはおすすめ出来る?メリットとデメリットまとめ

レックスカード(REX CARD)はジャックスが発行するカードの1つです。ちなみに「REX」とはラテン語で「王様・王国」という意味を表す言葉。知っていれば、ちょっと使うときに気分が違いますね。

サービスの改訂で還元率は下がりましたが、それでもAmazonや楽天など特定のストアで買い物をする場合には1.75%という高い水準を誇ります。

この記事ではレックスカードのメリット・デメリット、ポイントの貯め方などレックスカードの申込みを検討している人に役立つ情報を提供します。

レックスカードについて知ろう

レックスカードは株式会社ジャックス(JACCS)が発行する約80種類のカードの1つです。まず、レックスカードの基本について確認しましょう。

年会費 永年無料
国際ブランド VISA・Master
ポイント還元率 1.25~13.25%
付帯保険 旅行傷害保険(国内および海外)、ネットあんしんサービス、盗難保険
キャッシング ネットキャッシング、ATM・CDでのキャッシング
支払方法(ショッピング) 国内:1回払い、ボーナス1回払い、ボーナス2回払い、回数指定分割払い(2~36回)、リボ払い
海外:1回払い、リボ払い
支払方法(キャッシング) 国内・海外共通:1回払い、リボ払い

年会費は永年無料

レックスカードの年会費は永年無料です。

クレジットカードの年会費は初年度のみ無料のものや一定の金額を利用しないと無料にならないものもあります。しかしレックスカードは条件なしで無料です。

なおETCカードや家族カード(最大3枚)を利用する場合の年会費も無料です。

国際ブランドはVISAかMaster

国際ブランドについてはVISAとMasterのいずれかを選ぶことができます。

国内でのみ利用するのであれば気にする必要はありません。たまに海外旅行をする程度ならVISAを選んでおくのが無難です。

ポイント還元率は1.25~13.25%

レックスカードの利用でたまるポイントは「REX POINT」です。還元率は1.25%が基本で、毎月のカード利用額2000円ごとに25ポイント(1ポイント=1円相当)が付与されます。

なお「JACCSモール」を経由するとショップごとに決められたポイントが上乗せされ、最大13.25%のポイントを得ることができます(2019年3月現在)。

以下の画像の「パソコン・家電特集」にある一部の商品の上乗せポイントが12%で、通常ポイントと合わせて13.25%なのです。ただしこんなに極端な上乗せは少ないです。


引用元:JACCSモール

JACCSモールに登録されているストアはAmazonや楽天など多くの人が使っているところもあります。これらで買い物をするとき、JACCSモールを経由するだけでより多くのポイントがもらえるのです。

以下の赤枠で囲ったボタンをクリックすると、

以下のページが表示されて、その数秒後に対象のサイトへ飛びます。あとはいつもどおり買い物をするだけです。

なお、リボ払いで支払うとさらに0.5%が上乗せされます。ただしリボ払いはなるべく使うべきではないので、0.5%が上乗せされるからという理由でリボ払いにするというのはやめたほうがいいですね。

たまったポイントは「Jデポ」または「ANAマイル」に交換することで利用できます。Jデポの場合、1500ポイント貯まると1500円分に変えることができ、有効期間内の支払いに対して自動的に適用されます。つまり請求額がその分減るということです。

Jデポとの引き換えを請求し、その登録が完了するまで1カ月くらいかかりますが、カードを使い続けている限りは問題にならないでしょう。

キャッシングはネットとATM・CDでできる

キャッシングはネットキャッシングとATMやCDを利用したキャッシングの2種類が利用できます。

ネットキャッシングの場合は11時59分までに申し込めば、当日中にカード代金の引き落とし口座に振り込まれます。

ATMやCDを利用する場合は三菱UFJ銀行、三井住友銀行、セブン銀行、東京スター銀行、新生銀行、イオン銀行、E-net、ローソンATMで利用できます。なお「プレミアビアージュ」というキャッシング専用のカードも年会費無料で利用できます。

付帯保険について

付帯保険については旅行傷害保険(国内・海外)、カード盗難保険、ネットあんしんサービスの3種類があります。

海外旅行の場合の補償内容は以下のとおりです。

補償項目 保険金額 補償する場合
傷害死亡 最高2000万円 偶然な事故によるケガが原因で、事故の日を含めて180日以内に死亡したとき
後遺障害 80~2000万円 偶然な事故によるケガが原因で、事故の日を含めて180日以内に後遺障害を生じたとき、その程度に応じて
傷害治療費用 最高200万円 事故の日を含めて180日以内に偶然な事故によるケガが原因で医師の治療を受けたとき
疾病治療費用 最高200万円 疾病が原因で旅行期間終了後48時間以内に医師の治療を受けたとき、または特定の伝染病が原因で14日以内に医師の治療を開始したとき
賠償責任 最高2000万円 他人の身体の障害または他人の財物の破損または紛失について法律上の賠償責任を負ったとき
携行品損害 最高20万円(免責3000円、1旅行かつ1年間の限度額) 携帯品が盗難、破損、火災などの偶然の事故にあって損害を受けたとき
救援者費用 最高200万円(1年間の限度額) 捜索救助等が必要になった場合

また、国内旅行の場合は以下のとおりです。

補償項目 保険金額 補償する場合
死亡 1000万円 事故の日を含めて180以内に死亡したとき
後遺障害 30~1000万円 事故の日を含めて180日以内に後遺障害を生じたとき、その程度に応じて
入院 1日5000円 事故発生日より180が限度
手術 5・10・20万円 入院保険金を支払う場合で手術を受けたとき、手術の種類に応じて
通院 1日3000円 事故発生日より180以内で90日が限度

カード盗難保険は、カードの紛失や盗難により不正使用された場合、警察への被害届を提出する前後60日ずつ合計121日間について補償されるものです。

ネットあんしんサービスとは、カードが不正使用され身に覚えのない請求があったとき、ジャックスへの届け出日から90日前までさかのぼって損害を補償するサービスです。万が一のときのため、盗難保険とあんしんサービスについては覚えておきましょう。

カード利用代金の支払方法

国内におけるカードの利用代金は毎月末日までの金額を翌月27日に支払うのが原則です(1回払い)。

またそのほかボーナス1回払い、ボーナス2回払い、36回までの分割払い、リボ払いの4つを利用することができます。なお海外での利用代金については1回払いとリボ払いのみです。

キャッシングの利用代金は国内・海外にかかわらず1回払いとリボ払いのみとなります。

レックスカードのメリット

ここでは他のカードと比べた場合のレックスカードのメリットについて解説します。

J’sコンシェルを利用できる

レックスカードの会員は「J’sコンシェル」というサービスを利用できます。個人差はあるでしょうが、レックスカードの一番のメリットはこの点だと言っても過言ではないでしょう。

J’sコンシェルとは旅行やレンタカー、映画館などのサービスを会員割引価格で利用できるものです。以下の画像は一例にすぎず、全部で約17万件のサービスが割引になります。

興味があれば以下の閲覧専用サイトでどんなサービスがあるか探してみてください(下のほうにある「J’sコンシェルのサービスを見る」と書かれたバナーをクリックしてください)。

参考: J’sコンシェル(閲覧専用ページ)|ベネフィット・ワン

モバイルSuica、SMART ICOCAのチャージでポイントがたまる

レックスカードはモバイルSuicaとSMART ICOCAのチャージでもポイントがたまります。そのため、これらを利用しているならレックスカードでチャージするとオトクです。

海外旅行保険が自動付帯

レックスカードを持っていると海外旅行保険が自動付帯されます。そのため、旅行代金の決済をレックスカードで行う必要はありません。

あとからリボに変更できる

クレジットカードで買い物をしすぎて支払いが心配という場合は、買い物をした後でリボ払いに切り替えることで、翌月の負担を減らすことができます。

Apple PayとGoogle Payに対応

レックスカードはApple PayとGoogle Payのいずれでも利用できます。

レックスカードのデメリット・注意点

メリットの多いレックスカードですが、デメリットもないわけではありません。ここではレックスカードを利用するうえでの注意点について解説します。

nanaco、楽天Edyのチャージはポイント対象外

モバイルSuicaやSMART ICOCAのチャージはポイントの対象になりますが、nanacoや楽天Edyについては対象外です。

nanacoでは税金(固定資産税や住民税など)や公共料金を支払うことができるので、税金の支払いでポイントを得ることができます。しかし、レックスカードでnanacoにチャージしてもポイントがつかないためこの裏ワザが使えません。

ゴールドカードなどの上のランクがない

他のカードであれば一般カード、ゴールドカード、プラチナカードのようなランクがあることが多いですが、レックスカードは一般カードのみです。

国内旅行傷害保険は利用付帯

レックスカードの旅行保険は、海外旅行の場合は自動付帯なので手続きが不要です。

しかし、国内旅行の場合は「公共交通乗用具(飛行機や電車など)」「宿泊施設の宿泊費用」「宿泊を伴う募集型企画旅行参加費用」の費用をカードで事前に支払っていないと対象になりません。

ポイントが1500ポイント以上にならないと使えない

REX POINTは1500ポイント単位での交換しかできません。そのため、1.25%で計算すると最低でも12万円分の買い物をしないと交換ができないことになります。

メインカードとして利用していればこのくらは短期間で到達可能な金額かもしれませんが、サブカードとして利用する場合は還元可能なポイントになるまで時間がかかるでしょう。

レックスカードはこんな人におすすめ

最後に、レックスカードがどんな人におすすめなカードなのかという点についてまとめます。

ポイントを商品に交換するのが嫌な人

いくら高還元率のカードでも、たまったポイントを決められた商品としか交換できないのではその価値が半減します。

しかしレックスカードの場合はJデポに交換することで翌月以降の請求額が減るので、現金と同じ感覚で利用できます。手続きもマイページからわずか数回のクリックだけで済むので簡単です。

Amazonや楽天でよく買い物をする人

Amazonや楽天を日頃から利用している人は多いでしょうが、そのような人ならJACCSモールを経由するだけでポイントが0.5%アップします。

Amazonや楽天以外にも高還元率のサイトがあるので、普段使っているサイトがないか確認してみてください。

各種サービスを割引で使いたい人

先述したとおり、J’sコンシェルでは約17万件のサービスを割引価格で利用できます。

カテゴリも旅、レジャー・エンタメ、リラク・ビューティー、育児、学ぶなど日常生活のあらゆる面に及んでいます。これを使いこなせばポイント還元よりも大きなメリットが得られます。

ANAをよく利用する人

REX POINTはJデポだけでなくANAマイルにも交換できます。ただしレートは1500ポイント=300マイルなので、ANAマイルに交換することでJデポに交換する以上のメリットを得られる人は限られます。

まとめ

レックスカードは一般の人からの知名度はあまりありませんが、クレジットカードに詳しい人にはよく知られている高還元率のカードです。

以前と比べて還元率は下がってしまいましたが、それでもJACCSモールやJ’sコンシェルを使いこなせばメリットは大きいです。

レックスカードの会員になることを検討しているなら、これらをまず眺めてみることをおすすめします。