JR東日本がビックカメラと提携して発行しているクレジットカードが「ビックカメラSuicaカード」です。
ビックカメラSuicaカードはビックカメラの店頭だけでなく、ネットショップである「ビックカメラ.com」やコジマ・ソフマップでも最大11.5%のポイントがつきます。
普段からこれらの店舗をよく利用する人はもちろんですが「11.5%」という数字を見て、ビックカメラを利用しない人でもビックカメラSuicaカードを持つメリットがあるのか気になるのではないでしょうか。
そこで本ページではビックカメラSuicaカードのメリットとデメリットを整理し、他のビュー・スイカカードとどちらが良いか解説します。
7000円相当のポイントがもらえるキャンペーン実施中!
ビックカメラSuicaカードは常時、入会キャンペーンを行っています。
記事執筆時点(2019年5月)では、ビックカメラSuicaカードに入会すると最大で7000円相当のポイントがもらえます。条件は以下のとおりです。
- 入会するだけで1000ポイント
- オートチャージ3000円以上の利用で1000ポイント
- カードの利用合計5万円以上で3000ポイント
- 国際ブランドでJCBを選ぶと2000ポイント(抽選)
オートチャージの設定は誰でもできるので、入会して設定することで2000円相当のポイントがまずもらえます。
カードの利用金額5万円というのはハードルが高そうに見えますが、これはオートチャージした金額も含まれます。しっかりと使うつもりでカードを作るなら決して達成が難しい金額ではないでしょう。これで5000円相当のポイントがもらえるので、興味があるなら作らない手はないですね。
なお上記の条件は2019年8月末までに満たすことが必要です。キャンペーンについては最新情報を公式サイトでご確認ください。
公式サイト:ビックカメラSuicaカード|JR東日本
ビックカメラSuicaカードのポイントは2種類
ビックカメラSuicaカードは、ビューカードに電子マネーのSuicaとビックカメラのビックポイントカードがセットになったクレジットカードです。
ビックカメラSuicaカードの基本スペックは以下のとおりです。
年会費 | 477円(税抜) ※初年度無料 |
国際ブランド | VISA・Master・JCB |
保険 | 国内・海外旅行傷害保険 |
ポイント | JRE POINT・ビックポイント(1ポイント=1円相当) |
キャッシング機能 | なし |
ETCカード | 年会費477円(税抜) |
家族カード | なし |
年会費は477円(税抜)ですが、初年度は無料です。また、翌年以降も年1回クレジットでの支払いがあれば無料になります。そのため利用を続けていれば実質的にずっと無料です。
ビックカメラSuicaカードでたまるポイントは以下の2つです。
- ビックポイント
- JREポイント
ビックカメラSuicaカードで買物をすると、これらのポイントが1000円につき5ポイントずつたまります。1ポイントはいずれも1円相当なので還元率は1%(5+5=10 → 10/1000=1%)になります。
そして、ビックカメラ・コジマ・ソフマップで買物をする場合は最大で1.5%のJREポイントと10%のビックポイントがつくので、合計で最大11.5%の還元率になります。
一般的に高還元率のクレジットカードでも還元率は1.5%程度なので、11.5%と聞くとものすごくオトクなカードのようにも聞こえますが、この数字は過剰に受け取ってはいけません。
「11.5%還元」に過剰な期待は禁物。でもメリットはある
ビックカメラSuicaカードの公式サイトを見ると、どうしても「11.5%」という数字に目が行ってしまうのではないでしょうか。でもよく考えるとそれは他のカードと比べて飛び抜けて高い高還元率というわけではないのです。
「11.5%還元」に過剰な期待をしてはいけない理由

ビックカメラSuicaカードは、Suica機能にチャージをするとそれだけで1.5%のJREポイントが還元されます。
ビックカメラやソフマップで買物をした場合はこれに10%のポイントがついて合計11.5%になるわけですが、そもそもビックカメラ等では普通に買物をしても10%(クレカの場合は8%)がつきます。
上の図にある10%部分はそれと同じポイントがついているにすぎません。
また、Suicaのチャージ上限が2万円である点にも注意が必要です。
11.5%も還元されるからという理由で高額な買物をしても、その全額について11.5%の還元を受けることはできないというわけです。
2万円を超える分をクレジットカード機能で支払うとビックポイントの付与率が8%になってしまうので注意してください。
高還元率の恩恵を最大限に受けられるのは、ビックカメラ等で2万円以下の買物を頻繁にする人です。そういう人ならビックカメラSuicaカードはおすすめです。
ビックカメラSuicaカードを作るなら店頭での支払いをなるべくSuicaにしよう
ビックカメラSuicaカードは先述のとおり、Suicaにチャージをすると1.5%の還元となります。これはクレカの中でもトップクラスの高還元率です。
Suicaは電車に乗るときだけでなく買物でも利用できる場所がとても多いので、日常の支払手段として十分に利用できます。
ポイント還元の恩恵をより多く受けるには、日常生活での支払いでどれだけSuicaを利用するかにかかってきます。
クレジットカード機能で支払ってしまうと1%の還元ですが、同じ支払いでもSuicaにチャージして支払えば1.5%です。しかもレジでの支払いもSuicaのほうが早いです。
ビックカメラSuicaカードを使うならぜひオートチャージの設定をして、なるべくSuicaで支払うようにすることを考えてみてください。
ビックポイントをSuicaチャージにあてられる
通常のビックポイントカードでためたポイントは、ビックカメラやソフマップ等でしか使用できません。
しかし、ビックカメラSuicaカードにたまったビックポイントはSuicaにチャージができます。
ビックカメラのポイントをもらっても、そんなに頻繁にビックカメラで買物をするわけではないし……という人でも、Suicaにチャージできるなら問題ないでしょう。
ビックポイントカードが一体になることによるメリット
ビックカメラSuicaカードはビックポイントカードが一体化されているので、もちろんビックポイントカードとしての機能を備えています。
そのため、ビックカメラの店頭で買物をしたときの配送伝票に住所などの記入の手間が不要になります。
また、購入した製品に不具合があったときに連絡をもらえたり、購入履歴を確認できたりすることも通常のビックポイントカードと同様です。
ビックカメラSuicaカードのデメリット
ビックカメラSuicaカードはメリットの多いクレジットカードですが、それでもいくつか注意点があります。ここではその点について解説します。
定期券を一体化できない
ビックカメラSuicaカードは他のビュー・スイカカードと違い、定期券が一体化されていません。
ビックカメラSuicaカードをモバイルSuicaアプリに登録して使うなら、定期券用のSuicaを作って両方を登録する必要があります。
海外旅行傷害保険の補償が物足りない
ビックカメラSuicaカードには国内・海外旅行傷害保険が付帯しています。その内容をまとめると次のとおりです。
補償内容 | 保険金額 | |
---|---|---|
国内 (利用付帯) |
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高1000万円 |
傷害入院保険金 | 日額3000円 | |
傷害手術保険金 | 傷害入院保険金の10倍(入院中の手術) または5倍(入院中以外の手術) |
|
傷害通院保険金 | 日額2000円 | |
海外 (自動付帯) |
傷害死亡・後遺障害保険金 | 最高500万円 |
傷害治療費用保険金 | 最高50万円 | |
疾病治療費用保険金 | 最高50万円 |
国内についてはそれほど問題にならないでしょうが、海外旅行のときは注意してください。
ケガや病気のときの保険金額は最高で50万円です。しかし海外で医療機関を利用した場合の治療費は数百万円になることもあるので、これでは補償が十分とは言えません。
なお海外旅行の場合は自動付帯ですが、国内旅行の場合は利用付帯です。そのため、旅行代金などの決済にカードを利用していないと補償されないのでこの点にも注意してください。
ビックカメラを普段使わない人がビックカメラSuicaカードを作る価値はある?
ビックカメラを普段使わない人が、他のビューカードではなくビックカメラSuicaカードを選ぶ理由はあるのでしょうか。
結論から言うと、ビックカメラSuicaカードは検討する価値がまったくないわけではありません。その主な理由は還元率や年会費です。
Suicaにチャージした場合の還元率は1.5%なので、クレジットカードではトップクラスの還元率です。
また、他のビューカードでは一般的な支払いについては還元率が0.5%ですが、ビックカメラSuicaカードの場合はビックポイントもつくので1%となります。年会費が他のビューカードと比べて安いというのもメリットです。
そのため、普段からビックカメラやソフマップをまったく利用しない人がビックカメラSuicaカードをもつというのも選択肢としてあり得ます。
ただしルミネやJRE POINT加盟店(とJRE CARD優待店)の利用機会が多い場合は必ずしもそうとは言えません。その場合はルミネカードやJREカードも検討しましょう。
まとめ
ビックカメラSuicaカードの還元率が他のビュー・スイカカードと比べて良いのは、ビックカメラの宣伝も兼ねているからではないかと考えられます。
そのため仮にビックカメラやソフマップをまったく利用していなくても、入会を検討するに値するカードとなっています。
ビュー・スイカカードはビックカメラSuicaカードに限らず使い勝手が良いので、他のカードも含めて検討してみましょう。