ビュー・スイカカードはJR東日本が発行するクレジットカードです。
Suicaの機能がついているため毎日の通勤・通学で利用することから、多くの人にとってポイントがたまりやすいカードと言えます。
一定の条件を満たせばトップクラスの還元率を誇るので、普段からSuicaを使っているならぜひ検討したいカードです。
本ページではビュー・スイカカードを高還元率で使用するための条件や、その他のメリット・デメリットなどについて解説します。
ビュー・スイカカードとはどんなカード?
ビュー・スイカカードはJR東日本が発行する、以下の3つが一体となったクレジットカードです。
- クレジットカード
- 電子マネーSuica
- 定期券
ビュー・スイカカードは改札でオートチャージができるので、いちいち残高不足を気にすることなくSuicaを利用できるのが最大のメリットと言えるでしょう。
ビュー・スイカカードの基本情報をまとめると以下のようになります。
年会費 | 477円(税抜き) |
国際ブランド | VISA・Master・JCB |
ポイント還元率 | 0.5%~1.5% |
保険 | 旅行傷害保険、紛失・盗難の補償 |
キャッシング機能 | なし(2009年3月31日までの契約で終了) |
支払方法 | 1回払い、分割払い(2~24回)、リボ払い、ボーナス一括払い |
ビュー・スイカカードのメリット
ビュー・スイカカードはオートチャージができること以外にも以下のようなメリットがあります。
所定の条件を満たすと1.5%の高還元率
ビュー・スイカカードは利用代金1000円(税込み)につき「JREポイント」が5ポイントたまります。還元率は0.5%なので低いほうに入ります。
しかし以下の「VIEWプラス対象商品」を購入する場合は3倍の15ポイント(還元率1.5%)になります。
- 乗車券、定期券、回数券、特急券
- JR東日本国内ツアー
- Suica定期券、Suicaカード
- ビューカードでのSuica入金(チャージ)
- オートチャージ
- モバイルSuica、またはSuicaアプリケーション
VIEWプラス対象商品にはSuicaのチャージが含まれているので、日常的にSuicaで支払いをしているのであれば大抵のものが1.5%の還元率となります。これが最も簡単に高還元率で利用する方法と言えるでしょう。

なお「JREポイント加盟店」でビュー・スイカカードを利用する場合はその場で100円につき1ポイント、代金の決済時に1000円につき5ポイントがたまるので、合計で1.5%が還元されます。
また「JREポイント優待店」で利用する場合はその場で100円につき3ポイント、代金の決済時に1000円につき5ポイントがたまるので、合計で3.5%が還元されます。
いずれもあまり数が多くありませんし、JREポイント優待店でも1000円の買い物をして20円有利になるだけです。利用金額が多くないと高還元率のメリットは得られませんのであまり有利にはならないでしょう。
貯まったポイントはSuicaのチャージとして使える
貯まったJREポイントは以下の方法で使えます。
- JREポイント加盟店で利用
- Suicaにチャージ
- 商品に交換
- 提携ポイントに交換
- 商品券・クーポンに交換
ポイントの交換手段はたくさんありますが、一番簡単なのはSuicaにチャージする方法ではないでしょうか。
ビックカメラのポイントやJALマイルにも交換できますが、ポイントをSuicaのチャージにあてると現金に換えるのとほぼ同じです。この方法ならいちいち交換先で悩むこともなく便利です。
JR東日本以外のエリアでも使えることが多い
これはビュー・スイカカードのメリットではありませんが、SuicaはJR東日本以外のエリアでも使えるところが多いことを知っておきましょう。
この点は意外と気付きにくいのではないでしょうか。筆者もエリア外では使えないと思い込んでいたため切符を買って電車に乗っていました。
エリア外ではオートチャージができないという弱点はありますが、このことを知っていればよりビュー・スイカカードを使う動機になるでしょう。
より高機能のビュー・スイカカードもある
以下で紹介するカードは一般のビュー・スイカカードよりもさらに高機能です。それぞれの店舗の利用が多いならこちらがおすすめです。
ビックカメラSuicaカード
ビックカメラ・コジマ・ソフマップをよく使う人なら「ビックカメラSuicaカード」を利用するのがおすすめです。
これらの店舗で買い物をするにあたりビックカメラSuicaカードのSuicaにチャージして購入すると、ビックポイント10%とJREポイント1.5%がたまります。合計で11.5%です。
ただしあくまでSuica機能で購入した場合のみが対象である点と、Suicaのチャージは上限が2万円である点に注意してください。クレカで支払うと8.5%となります。
また、ビックカメラのポイントをSuicaにチャージして利用できるというメリットもあります。ポイントはそのお店でしか消化できないことが多いですが、ビックカメラSuicaカードならそうではないということです。
ルミネカード
ルミネやアイルミネ(ネット通販サイト)、NEWoMan(新宿の駅ビル)をよく利用するならルミネカードがおすすめです。
ルミネカードを利用すると、これらでの買い物が常に5%OFFです。また年に数回10%OFFのキャンペーンが行われます。ルミネが近くにあるならルミネカードにしておくのが良いでしょう。
ビュー・スイカカードのデメリット

ビュー・スイカカードには以下のデメリットがあります。利用する人によっては影響が大きいものがあるのでしっかり確認しておきましょう。
年会費がかかる
ビュー・スイカカードは477円(税抜き)の年会費がかかります。
紙の明細ではなくWeb明細を利用すると毎月50ポイントが得られるので、1年分たまれば年会費を上回るポイント(600ポイント)になります。
ただし使用実績のない月についてはポイントがたまりません。そのため、カードを使わずに放置すると毎年477円の費用が発生してしまう点に注意してください。
オートチャージの設定変更が面倒
オートチャージの金額を変更するためには、駅にあるATM「VIEW ALTTE」を利用することが必要です。
なおモバイルSuicaを利用し、引き落としのカードとしてビュー・スイカカードを指定する場合は手元のスマホで変更できるので簡単ですが、この場合は1.5%の還元率にはなりません。
キャッシングができない
ビュー・スイカカードにはキャッシング機能がありません。2009年3月31日までに契約したカードにはありましたが、それ以降の契約分にはありません。
ETCカード・家族カードは別途年会費が必要
ETCカードや家族カードはいずれも年会費無料のカードが多いですが、ビュー・スイカカードでは1枚につき477円の年会費がかかります。
ビュー・スイカカードはこんな人におすすめ
最後にビュー・スイカカードの利用が向いている人についてまとめます。
Suicaで支払うのが好きな人
Suicaは数ある電子マネーの中でも最も利用できる場所の多いものです。そのため、現金での支払いが嫌いな人やクレカでの支払いが面倒な人にとっては利便性が高いです。
オートチャージを使えば残高不足の心配をする必要もあまりなく、1.5%の高還元率でポイントがたまります。
ポイントを商品に交換することに興味のない人
ビュー・スイカカードでたまるJREポイントはSuicaのチャージに充当できます。せっかく還元率が高くても、興味のない商品にしか交換できないのでは意味がありませんよね。また、何に交換するか考えるのも面倒です。
しかしビュー・スイカカードならすべてSuicaチャージに充当すればいいので悩む必要がありません。
ビックカメラやルミネをよく利用する人
先述したとおり、ビックカメラやルミネでは通常のポイントを上回る還元率です。そのため、これらをよく利用する機会があるなら利用する価値は高いです。
まとめ
電子マネーはたくさんありますが、Suicaはその中でもトップクラスの発行枚数を誇り、使用できる場所がとても多いのが特徴です。
QR決済のようにいちいち金額を入力するなどの手間もなく、ただ「Suicaで払います」と言えば店員さんもすぐ対応してくれます。他の手段だと不慣れな人もいるので時間がかかることがありますが、Suicaならそのようなことはほとんどありません。
ビュー・スイカカードを利用すれば、利便性の高いSuicaを高還元率で利用できます。キャッシュレス決済が好きならぜひ検討すべきカードと言えるでしょう。